正坐の歴史

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日本で「正坐」が定着したのは、ほんの100年ほど前です。

それまで膝をそろえて腰をおろす正坐スタイルは「かしこまる」と呼ばれ、神前や仏前などの儀式的な場面、また家臣が主君に対してかしこまる場のみに行う姿勢でした。
第三代将軍家光は、家臣に謀反を起こさせないために正坐を命じたといわれています!正坐は痺れるしすぐには立てないからですね(^^;

明治維新以降には外国の文化が入ってくるようになり、そこで明治政府が教育の場を通して日本人としてのアイデンティティを芽生えさせようと「正坐」を正しい坐り方として教科書に載せました。
この時期には畳が広く一般社会に広まったこと、「脚気」の原因が正坐ではないことも明らかになり、大正~昭和にかけて正坐は学校や一般家庭に広く浸透していきました。

日本人の坐り方として昔からされてきたイメージのある正坐ですが、実は歴史が浅いのですね!

そして現代では正坐をする人が激減しました。椅子やソファーの生活になったので当たり前ではありますが、
そのなかで正坐の良い面が全くと言って良いほど伝わっていないことがとても残念です。
でも逆に言えば、これから知るチャンス、可能性があるということですよね!
私も微力ながら正坐の素晴らしさを今後も精一杯伝えてまいります。

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